屋根の葺き替えとは?|【茨城版】屋根修理の豆知識
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このページでは「屋根の葺き替え」をご紹介しています。
屋根の修理やリフォームにおいて、「葺き替え」は最も効果の高い施工方法とされています。
具体的にどのような工法で、どんな特徴やメリットがあるのでしょうか?
葺き替えの時期の目安や工事の流れと一緒に見ていきましょう。
このページでは「屋根の葺き替え」をご紹介しています。
このページで学べること
- 葺き替えとは古い屋根材は撤去し、屋根全体の機能を新品の状態に戻す作業を指す。
- 葺き替えには、建物自体の寿命を延ばし、建物の外観・印象を一新できるメリットがある。
- 葺き替えには、工事費用が最も高くなり、工期も最も長くなるデメリットがある。
- 屋根材によって定められた耐用年数が違い、耐用年数を過ぎると機能が落ちてしまう。
- 最も施工の工程が多くなる葺き替えは、大きく分けて6つの工程で進めていく。
屋根の葺き替えとは?
屋根の葺き替えとは、「既存の屋根材全てを新調する」施工となります。
つまり、古い屋根材は撤去し、屋根全体を新しくする作業を指します。
その際、瓦やスレートのような表面部分の屋根材だけでなく、屋根の下地にあたる野地板や防水シートも全て新品に取り替えます。
そのため、屋根修理には他にも「葺き直し」や「カバー工法」といった工法がありますが、「葺き替え」が最も効果が高い修理方法と言われています
多くの場合は経年劣化からの修復のために葺き替えを行いますが、最近では地震対策として屋根材を重い瓦から軽い屋根材へ葺き替えを行うケースも増えてきています。
葺き替えのメリット
「葺き替えは最も効果が高い工法」というのは上述しましたが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
葺き替えには以下のようなメリットが挙げられます。
・建物自体の寿命を延ばすことに繋がる
屋根材だけでなく下地から全て新しく取り替えるので、屋根の機能が新品の状態に戻ります。
そのため、雨風から建物を守る機能も新品の状態になるので、建物の寿命を延ばすことに繋がるのです。
・建物の外観・印象を一新できる
屋根が変わると建物の外観・印象は一新します。
屋根塗装やカバー工法でもたしかに見た目は変わりますが、やはり全てを新調した屋根は一味違います。
・耐震性の向上
瓦は耐久性が高く優れた屋根材ですが、重たいという欠点もあります。
屋根が重いという事は、地震が起こった場合に建物の重心が高くなってしまい揺れが大きくなってしまうのです。
そこで近年では、重たい瓦からスレートや金属屋根といった軽い屋根材への葺き替えが注目されています。
葺き替えのデメリット
非常に効果の高い葺き替えですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
主なデメリットは以下のようなモノが挙げられます。
・工事費用が最も高くなる
葺き替えは、「葺き直し」や「カバー工法」といった他の工法と比較しても、最も工事費用が高くなります。
「新しい屋根材の費用+葺き替え工事の施工料+撤去した古い屋根材の撤去費用」と最も多くの材料費や工賃がかかる上、作業工程も多いので工期も長くなりがちです。
一回限りの費用で考えた場合は葺き替えは高額な工事になります。
しかし、現在の症状によっては、「今後の雨漏りのリスクを抑え、定期的なメンテナンス費用を抑える」という長期的な視点で考えた場合、他の工法より葺き替えの方が屋根に費やすトータルコストを抑える事ができる場合もあります。
・工事期間中の雨に注意する必要がある
葺き替えの工事期間中に雨が降る場合、屋根の下地や防水シートも外している状態なので雨漏りのリスクが高くなります。
優良業者はしっかり天気予報もチェックしつつ、万が一降り出した場合は雨水を侵入させない対策をとってくれますが、依頼者側も把握しておくようにしましょう。
各屋根材の葺き替え時期の目安
屋根材は様々な種類がありますが、屋根材によって定められた耐用年数が違います。
耐用年数を過ぎると屋根材としての機能が落ちてしまうので、葺き替えを検討しましょう。
主な屋根材の葺き替え時期の目安は以下のようになります。
瓦屋根 ⇒ 50年
スレート屋根 ⇒ 30年
金属屋根 ⇒ 20~40年
※お住まいの地域の環境や天候によって耐用年数は前後します。
葺き替え工事の流れ
最も施工の工程が多くなる葺き替えですが、どのような工程で作業は進んでいくのでしょうか?
大きく分けると以下のような工程で進んでいきますので、葺き替えを検討されている方は知識として知っておきましょう。
①古い屋根材の撤去
まずは古くなった屋根材を撤去していきます。
瓦は重量があり落下する危険性もあるので、作業箇所の周辺には立ち入らず、物も置かないようにしましょう。
②葺き土撤去
既存の屋根材が瓦の場合、瓦屋根の下には土を敷いている(葺き土)ので、そちらも撤去していきます。
③下地の現状、症状確認・修理
剥き出しになった下地をチェックし、もし不具合があれば修理を行います。
下地に不具合があるまま屋根材を新しくしても機能が落ちてしまうので、見落としがないようチェックしていきます。
④野地板の補強
下地の上に野地板を敷き、屋根下をしっかり補強していきます。
⑤防水シートの貼り付け
敷いた野地板の上に、防水効果のあるシートを貼っていきます。
⑥屋根材の接地
最後に、「瓦屋根」、「スレート屋根」、「金属屋根」といったご要望・ご提案に沿った屋根材を設置していきます。